やっとのことで路面電車に乗り当初の目的は達成。
あとはJRに近い駅で降りて、乗り換えて下呂へGOである。
とりあえず、何駅先なのかと車内の料金表をチェックするが、なぜか目的の駅名がない。
近くにいたおばちゃんに聞いてみるが、どうも話がかみ合わない。
わかったのは、この電車はもうちょっと行くと終点でそこから先へ行くには乗り換えなければ
ならないらしい。そういうことならとりあえずそこまで行ってみるかと、電車に
ゆられること10数分。やがてレールは路面から通常の線路に入り
野一色という駅に到着。正面同じレール上にもう一両の電車が待っている。
この時点で二人とも完全に現在位置をロストしていたが、もしかしてこのまま
進んでゆけば、正しいルートに出るのでは、という何の根拠もない希望を持っていた。
考えるまもなく、乗り継ぎの列車は出発。まるでジオラマのように小さな電車は
民家の軒先をかすめ走ってゆく。そして終点、関へ到着。
今まで停車場と違い、普通の小さな駅だ。
なーんだ、やっぱりこれでよかったんじゃーん、と悠然とホームに降り立つ
俺達だったのだが...。